【ライトクリーン】この目薬の効果はどれくらいのレベルなのか?

ライトクリーン

 ライトクリーンはピレノキシン系の千寿製薬より発売されている、イヌ老年性初発白内障の目薬です。この目薬は、成分から判断してもともと同社で販売していた、ヒト用の白内障用の目薬「カタリン」をほぼそのまま犬用に転用している様子です。

 

動物病院で飼い犬が白内障であると診断されると、白内障の進行を防止するために、獣医よりたいてい処方されるのがこのライトクリーンです。

 

(1)「目薬では犬の白内障は治らない」(by 獣医さん)


 獣医さんのサイト*1を拝見すると、犬の白内障の処置について、おそらくほとんどは、

 

「目薬では、白内障は改善しない」

 

と記載してあります。ここでいう目薬は、従来薬のライトクリーン(千寿製薬)を指しているようです。ライトクリーンは1994年*2から発売されている長年使用されている目薬ですが、サイト上での獣医さんによる記載は、実際の処方の実績を事実として、言われているだけでしょう。つまり、ライトクリーンを処方しても、

 

「白内障の進行を少し防ぐ程度で、改善することなどはなかった」

 

ということです。参考までに、下図にライトクリーンの臨床試験データを示しました。

 

ライトクリーンの臨床データ

図 ライトクリーンの臨床成績(千寿製薬カタログに記載のデータをもとに作成)*3

 

図は臨床試験の73例の結果を示したものです。「不変(=症状の進行を抑えている)」、「やや改善」、「改善」を合わせた数が65例と89%であったことから、「不変以上」の効果があったとする内容になっています。このデータから、白内障の進行防止には確かに効果がありそうなことがわかります。
 しかし、改善ということになると、その有意性は低いと言わざるをえないデータで、確かに獣医さんの主張と一致するものです。

 

つまりは、獣医師が言うように、

 

「白内障の進行防止には確かに効果があるが、改善というところまでの効能はない」

 

という、ウソのない結果になっているのがわかります。実際、ライトクリーンの箱には、「初発白内障進行防止剤」と同じことが記載されています。

 

(参照ページ)
*1 白内障が目薬では白内障が治らないと書いてある獣医さんサイト。例えば、大津動物クリニック
*2 ライトクリーン説明書より。
*3 ライトクリーンカタログ。秋山動物病院HPのものから引用。