手術じゃなくても、目薬で犬の白内障が改善するとしたら…

キャンシー

Nアセチルカルノシン系目薬 キャンシー(CAN-C)

 

以下の動画で、本サイトの概要を理解できます。(所要時間 3分強) ↓

 

 

 

当サイトでは、「目薬」による犬の白内障の予防または、改善のための方法をご紹介しています。

 

犬の白内障の目薬として一般的にライトクリーン(千寿製薬)が広く使用されていますが、この目薬は白内障の進行を抑えることはできるようですが、改善ということになると効能はほぼないようです。これは商品を否定しているのではなく、実際、ライトクリーンの箱には、「初発白内障進行防止剤」とその通りのことが記載されています。

 

これに対して、ヒト用の白内障の目薬のNアセチルカルノシン系の目薬が、犬用の白内障予防・治療に使えないかと期待されています。Nアセチルカルノシン系目薬は、海外でヒト用に開発されたもので、海外では特許も承認されているものです。この目薬は、従来の目薬と較べて、犬の白内障の進行予防にかなり効果が見られるようで、一部改善するようなケースもサイトでは報告されています。同薬は、本来、ヒト向けの商品ですが、犬用に使う人もいるようです。

 

 犬の白内障の治療として、その他に手術という方法がありますが、なるべくなら、愛犬の体(眼)にメスを入れるような手術は避け、犬に負担の少ない目薬を使うことで、犬の白内障の予防に努め、可能であれば症状の改善を期待したいものです。

 

当サイトでは、犬の白内障の目薬の現状とその可能性について解説しています。

 

目次

 

1.犬の白内障とは? 飼い主のあなたができる治療は〇〇ぐらいしかない…
 (1)犬の白内障とは?
 (2)犬の白内障のその原因とは?
 (3)人気犬種(プードル、チワワなど)で白内障が発症しやすい傾向が高い
 (4)飼い主ができる対処方法は、「目薬」ぐらいしかない

 

2.犬の白内障手術が抱える大きな課題
 (1)極めて高額な手術。
 (2)犬に確認を取れないまま、手術をしてしまうこと
 (3)手術後のトラブル
 (4)手術できない場合もある

 

3.犬の白内障の代表的な目薬(仕様表)

 

4.【ライトクリーン】この目薬の効果はどれくらいのレベルなのか?
 「目薬では犬の白内障は治らない」(by 獣医さん)

 

5.ライトクリーンを買って、作製してみた

 

6.キャンシー CAN-Cを買ってみた

 

7.シーナック C-NACを買ってみた

 

8.【口コミ】 改善例多数あり。Nアセチルカルノシン系目薬を試している犬の飼い主さんたち
 (1)使用者の感想、口コミ(ペットくすり、うさパラ)
 (2)CAN-Cを犬に使ったユーザー評価(アマゾン米国編)
 (3)CAN-Cのレビューまとめ

 

9.【使用者レビュー】 白内障の犬に実際に、Nアセチルカルノシン目薬を使ってみた

 

10.【CAN-C キャンシー】期待されるNアセチルカルノシン系目薬(データあり)

 

 

 

 

 

 

犬の白内障とは? 飼い主のあなたができる治療は〇〇ぐらいしかない…


(1)犬の白内障とは?


白内障とは、眼内のタンパク質と水分でできている水晶体が、正常であれば透明な状態ですが、何らかの原因で代謝に異常を起こし、透明性を失うことで、犬の視界を妨げてしまうものです。犬の視界が悪くなるために、歩行の際に物をよけられず、ぶつかることが多くなるなど、普段の生活に支障がでてきます。

白内障の犬の眼

白内障の犬の眼

図 白内障を起こした犬の眼球の様子。水晶体の透明性を失い、視界を悪化させる。 ミズーリ大学HPより引用。

 

 

(2)犬の白内障のその原因とは? 

老犬

老犬

 

白内障になる原因はいくつかあり、以下のものが知られています*1。

・先天性白内障
・老齢性白内障
・栄養性白内障
・外傷性白内障

 

犬の場合、高齢化に伴って発症する「老齢性白内障」と「先天性白内障」のケースが多いようです。先天性白内障とは、後述するような白内障の好発犬種というのがあり、遺伝的に白内障を発症するケースです。

 

 (3)人気犬種(プードル、チワワなど)で白内障が発症しやすい傾向が高い

犬と猫との比較では、犬の方が白内障に罹患する率が高いことが知られています。さらに興味深いことに同じ犬の中でも遺伝的に白内障を発症しやすい犬種があります。下表に2018年の上位20位までの登録犬種のうち白内障になりやすいものの関係を示しました。

 

表 2018年の上位登録犬種の頭数と白内障になりやすい犬種 *1

順位

犬種

登録頭数

白内障になりやすい

1

プードル 74,215

2

チワワ 49,689

3

ダックスフンド 25,705

4

ポメラニアン 19,148

5

10,553 -

6

ミニチュア・シュナウザー 10,071

7

ヨークシャー・テリア 9,948

8

フレンチ・ブルドッグ 9,905 -

9

シー・ズー 9,417

10

マルチーズ 8,034

11

パグ 4,892

12

ウェルシュ・コーギー・ペンブローク 4,699 -

13

ゴールデン・レトリーバー 4,420 -

14

パピヨン 4,298

15

ラブラドール・レトリーバー 4,146 -

16

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル 3,769

17

ミニチュア・ピンシャー 3,469

18

ジャック・ラッセル・テリア 3,464

19

ペキニーズ 3,105

20

イタリアン・グレーハウンド 2,898

(注)プードルは、トイ・ミニチュア・ミディアム・スタンダードの合計数。
   ダックスフンドは、カニーンヘン・ミニチュア・スタンダードの合計数。

 

表のように、上位20犬種中、15犬種(75%)が白内障の好発犬種であり、現在人気の、よく散歩等で見かける小型犬の多くが白内障を発症する可能性があることがわかります。

 

 実際、いわゆる、高齢犬のブログ *2のお写真をいくつか拝見すると、犬の眼が白っぽくなっていて白内障になっていることをうかがわせる犬をすぐに見つけることができます。白内障はそれほど、発生率の高い病気のようです。

 

(参考)
*1
・犬種別犬籍登録頭数(2018年)のうち上位20位。一般社団法人ジャパンケネルクラブのデータをもとに白内障の好発犬種を比較した。
・白内障の好発犬種は、次を参照した → 「犬の病気がわかる本,RETREIVER編集部 編, 玉川 清 監修」
*2
日本ブログ村 老犬・高齢犬 ランキング

 

 

飼い主ができる対処方法は、「目薬」ぐらいしかない


前記のように現在、日本で人気の犬種の過半数が、遺伝的に白内障を発症しやすい犬種であることを考えると、極めて多い数の犬が、白内障を発症していることが容易に推測されます。

 

 そんな飼い主が何をできるかということですが、結局、次の2つしかありません。

 

1)目薬
2)手術 (水晶体を取り出し、代わりに眼内レンズを入れる)

 

このうち、2)の白内障の犬への眼内レンズの施術(白内障手術)ですが、後述の課題を考慮すると、手術まで実施する人はそんなには多くはないと推測しています。

 

 したがって、ほとんどの飼い主ができることは、結局、「目薬」しか対処できないという状態なのです。あるいは、もう何もしないという飼い主も多いでしょう。

 

現状の対策としては、少しは進行を防げる程度の目薬(ライトクリーン)しか、ないわけですが、これに代わるが、「予防効果の高い」、または、可能であれば「少しでも症状を改善できるような」目薬が使うことができれば、きっと飼い主は助かるに違いありません。 

 

 

(次ページ:犬の白内障手術が抱える大きな課題)